ランボルギーニ、いつまで自然吸気エンジン続けられる? 開発の指揮官に聞いてみた
公開 : 2017.10.28 11:40
V10、V12 「可能な限り長く」
代替手段に関する研究開発について「バッテリーその他による重量増が心配です」。重量を敵と見なすレッジアーニはこう言う。
「重量を増加させない新たな技術を開発するため、エンジニアたちは血眼になって頑張っています。とても困難な仕事です。英知と閃きが必要です」
ランボルギーニは最近発表したウラカン・パフォーマンスで、エアロ・ベクタリングという賢い技術を披露した。パワーを高めずにクルマを速くする技術にも目途がついているという。
レッジアーニは各モデルの「地固め」を着々と続けている。激しい競争の前では、最初の成功に甘んじてなどいられない。
「努力し続けなければなりません」と彼は言う。「ガヤルドは成功しました。でもウラカンはもっと成功した。改良し続けたためです。最初のクルマがつねにベストだとは限らない。将来のためには不断の努力が不可欠です」
当分の間はレッジアーニ監督のもと、V10、V12は改良が続けられ、今後とも長く生き残るであろう。彼はV10、V12を「可能な限り長く」使い続けたいと思っているのだ。
「自然吸気エンジンは、スーパースポーツカーのDNAの一部です」
最後に彼はこう言う。
「このエモーション、レスポンス、サウンドを実現するには、ほかのエンジンではだめなのです。自然吸気エンジンは、ランボルギーニを孤高の存在たらしめる唯一のエンジンなのです」