ジャガーXFスポーツブレークに「TDV6」 V6ディーゼルの必要性は? 試乗記
公開 : 2017.10.30 10:10
なにかと「インジニウム」エンジンが目立つジャガーですが、XFスポーツブレークに、もっと余裕のあるV6ツインターボディーゼルもくわわりました。「わざわざ」買う理由はあるでしょうか?
もくじ
どんなクルマ?
ー エンジン新規追加 要領も拡大
どんな感じ?
ー 内装は△ 乗り心地/操舵感◯
ー TDV6 燃費面で選ぶメリット大
「買い」か?
ー よい しかし改善を望みたい
スペック
ー ジャガーXFスポーツブレークTDV6のスペック
どんなクルマ?
エンジン新規追加 要領も拡大
われわれにとっては、ジャガーの現行エグゼクティブ・サルーンの美しい派生車種である最新のXFスポーツブレークをテストする2度目の機会となった。
前回は4WD専用の240psを発する2.0ℓディーゼルエンジンを積んだモデルをテストしたが、3.0ℓV6ディーゼルと、XFスポーツブレークで選択できる唯一のガソリンエンジンとなる250ps 2.0ℓ4気筒エンジンがインジウム・ファミリーに新たに追加された。どちらもリア駆動モデルである。
スポーツブレークと聞いて、実用性よりもスタイルを重視してリア後端をゆるやかにカットしたデザインを思い浮かべるかもしれない。
しかし肝心の積載能力は素晴らしい。
後席を起こした状態でのラゲッジルームの容量は、セダンモデルの540ℓに対して565ℓ、後席をたたんだ状態ではこの数値が1700ℓまで拡大する。
広大な容量を持つメルセデス・ベンツのEクラス・ワゴンには敵わないが、BMW 5シリーズ・ツーリングモデルに匹敵する数値である。更には後席をたためばフロアはトランクルームまで含めてフラットな状態となる。これはあと5ℓ分ラゲッジスペースが拡大するよりも、より実用的な作りだ。
その他に関しては、スポーツブレークはXFセダンに準ずる。ほぼアルミニウム製の骨格と、フロントにはダブルウィッシュボーン式、リアにはインテグラルリンク式のサスペンションを持つ。
セダンモデルと異なるのは、積載時にボディを水平に保つために、リアにエアサスペンションが装備されることだろう。
これにより、トランクには冷蔵庫でもペットでも好きなものを放り込むことができ、けん引バーは2000kgまでを許容する。