日産リーフ 17年型試乗記 2代目どう変わった? 英国仕様との違いも
公開 : 2017.10.31 10:10
内装は好印象 その他システムまずまず
新型は初代リーフより少し背が低いが、そのスタイリッシュな外観からは想像できないほどヘッドルームは十分に広い。しかし外寸の幅はフォード・フォーカスとほとんど同じで、長さも高さもそれより大きい。
一方、浅いウインドウスクリーンと比べ、シート・ポジションは少し高すぎる。そのためインテリアは本来より少し狭く感じられる。
それ以外、ダッシュボードのボタンとスクリーンの比率は理想的で、インフォテインメントで重要な機能がサブメニューに格下げされているようなこともない。いずれにしろ、十分に整理されている。
ステアリングホイールの右側にあるのが、今回のリーフの最大の売りである半自動運転システム・プロパイロットの青いボタンだ。操作はアダプティブ・クルーズ・コントロールと同じくらい簡単で、速度を設定してシステムがレディになるのを確認したら、あとはお任せ。ただし、ステアリングから手を放すとハンドルに手を置いてくださいと丁寧に注意される。
プロパイロット・システムの拡張であるプロパイロット・パーキングは、ゆっくりとではあるが自動的に駐車をしてくれる。駐車の動作を速くすることはできないので、もちろん街中での駐車には適さないが、いつも正確。お望みの場所に駐車できる。時間さえかからなければ見事なものなのだが。さいわい、日産はこれも改良してくれるそうだ。
日本仕様のリーフの最大の弱点は、魅力のないステアリング・フィールだ。無感覚でまったくダイレクト感に欠けるフィールは、理想には程遠いものだ。で、どうなるか? 指摘したところ、これも改良するとのこと。
英国市場向けのクルマでは、ステアリングラックを強化しレスポンスを改善する。ロック・トゥ・ロックは日本仕様が3回転なのに対し、ほぼ2回転になる。