キア・ソウル 1.6 HDi ハンター
公開 : 2012.03.03 12:00 更新 : 2021.03.05 21:39
■どんなクルマ?
昨年末に試乗をして絶賛した都市型クロスオーバーのキア・ソウルがフェイス・リストを受けた。新しいバンパーとヘッドランプ・デザイン、そしてインストルメント・パネルの改良、標準装備の見直しなどが行われている。
最も重要なのは124bhpの1.6シッターの代わりに、よりパワフルな138bhpユニットを搭載したことだ。同時にCo2排出量も9g/km改良され、129g/kmとなった。これによって、ディーゼルの自動車物品税(VED)が免除されることとなった。また、ギアボックスが1速増えて6速になったことも特筆すべき事項だ。
ここで試乗したモデルは1.6のGDiハンターで、18インチのアロイ・ホイールと、サンルーフ、そしてバック・カメラを装備したモデルである。
■どんな感じ?
昨年フランスでテストした時と同様、新しいガソリン・エンジンに感動を覚えた。より強いスロットル・レスポンスと、屈強なトルクは、タウンスピードであっても高速道路上であっても、以前よりも更にユーザビリティを増すことに成功している。6速ギアボックスも、よりパワーを得たエンジンと相まって、どんなギアからも滑らかなギアチェンジでぐいぐいと加速してくれるようになった。
キアの他の車種、それはピカントも含めて、ステアリングだけはいただけない。あまりに軽くて、感覚がデッドで、素早いステアリング入力にも反応しない。
とはいえ、新しいソウルは、限られたボディ・ロールの中、スムーズにコーナーを抜けていく。もちろん、このソウルでそれほど速いスピードでコーナリングをすることはないだろう。
酷いブレーキ・フィーリングも、ドライビング・プレジャーを損なう原因のひとつだ。平坦ではない英国の道では、インテリアのプラスティックからきしみ音を発して、サスペンション・コンポーネンツからのノックの音が聞こえるようにして止まるのだ。
オープン・ロードになると、防音材のよく効いたボディのため、風切音とタイヤのロード・ノイズしか聞こえない。
■「買い」か?
欠点がいつくかあるにも関わらず、新しいエンジンは、ソウルを魅力的なクルマに仕上げている。また、フロントとリアにある818リッターという荷室スペースも嬉しい。更に、ランニング・コストの安さも魅力的だ。
そして、何よりキアの7年100,000マイル保証も忘れてはならない。
(アレックス・カーステン)
キア・ソウル 1.6 GDi ハンター
価格 | 15,095ポンド(195万円) |
最高速度 | 180m/h |
0-100km/h加速 | 10.0秒 |
燃費 | 15.6km/l |
Co2排出量 | 129g/km |
乾燥重量 | 1245kg |
エンジン | 4気筒1591cc |
最高出力 | 138bhp/6300rpm |
最大トルク | 16.9kg-m/4850rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |