C3エアクロスに試乗 シトロエンの新小型SUV、C3ピカソの実質的後継
公開 : 2017.11.01 11:40 更新 : 2021.03.05 21:43
どんな感じ?
エンジン/乗り心地 改善望む
詳細に見てみよう。
エンジンはいい。PSAグループの3気筒ターボエンジンは、130psと20.9kg-mを発生し、どんなスピードからでもクルマをぐいぐい引っ張る。とても活発なエンジンで、刺激的で元気よく感じさせる。
パワーの出方も十分にリニアであるが、ざらざらした不快なエンジン音は洗練されているとは言い難く、キャビンに無用な雑音を届けてくる。
高速道路や路面が荒れた道路では、ちょっと不協和音のようだ。風切り音やロードノイズも少なくない。通常の速度では、少なくとも乗り心地は落ち着く。
走りは当り障りのない癒し系である、悪い意味で。ステアリングは明らかに感覚に乏しく、硬すぎるサスペンションとは対照的に、路面から遠く離れているように感じる。
珍しいことに、オートマティックを選ぶとステアリングはちょっと悪くなる。スポンジーで重く、フィードバックも無くなってしまう。マニュアルのほうがエアクロスには合っている。
インテリアは楽しくて前衛的だ。キャビンのあちこちに面白いディテールがあったり、トリムにはファッショナブルなファブリックが貼ってあったりで、ウキウキしてくる。キア・ストニックなどのライバルのほうがもっと地味である。
ただ、プラスティックはあまり上等ではない。叩くと予想以上に大きな音がする。
また、£950(14万円)のパノラマ・サンルーフは絶対に避けるべきだ。ヘッド・ルームが狭くなるだけでなく、後席は子供専用になってしまう。