日産300ZX デビューから28年! 4代目Z32型、中古車購入ガイド(2)
公開 : 2017.11.03 18:10 更新 : 2017.11.25 16:22
ATとMTどっち? 憂慮すべき点も
現在、中古車市場にあふれる300ZXはあまり魅力的な存在には見えないかもしれない。しかし、錆に侵されていなければ、このパフォーマンスカー(406psへのパワー・アップグレードはそれほど珍しいものではない)には、相変わらずの魅力がある。もし、300ZXを探す気になったら、「購入時の注意点」を見て欲しい。
NAエンジン搭載のモデルしか見つけられなかったとしても(ただし、常にエンジン・タイプが明記されている訳ではない)、恐らく何とお買い得なクルマだと興奮するに違いない。
オートマティック車両が多く流通しているが、初期モデルはオーバーヒートの問題を抱えている可能性があるので注意をした方が良い。更にギアボックス・オイルの状態も確認したい。
ただしオートマティック車両の場合、マニュアル車両よりも丁寧に扱われていた可能性が高いという利点がある。
一方で、300ZXには憂慮すべき点がふたつある。エンジンの高温に対して冷却システムの容量が不足しているため、全てのホース類と冷却水の状態は必ず確認を行うべきであり、更にTバー・ルーフは深刻な問題を引き起こす水漏れの原因となる。
しかし、だからと言ってこれらの問題で怖気づかないで欲しい。程度の良い車両は依然として素晴らしく、気品すら感じられる。もちろん、そんな車両を探し出すのは難しいが、だからこそ特別なのだ。