日産300ZX デビューから28年! 4代目Z32型、中古車購入ガイド(2)
公開 : 2017.11.03 18:10 更新 : 2017.11.25 16:22
日産300ZXの中古車 購入時の注意点
エンジン
タイミング・ベルト、テンショナーとウォーター・ポンプが約10万kmのタイミングで交換されていること。
カム・エンド・シールとクランク・エンド・シールからのオイル漏れは要確認。
オートマティック車両の場合、トルクコンバーターからの発熱によってダメージを受けている可能性あり。
イグニッションの固着は、ミス・ファイアの原因となるが、イグニッション・コイル自体の信頼性は高い。
試運転の最後にアイドリング状態が確認できるようであれば、ターボチャージャーへの潤滑についても要確認。
電装類
評判とは異なりオルタネーターの信頼性は高いが、上部に設置されているパワステ・ポンプからの液漏れにより、ダメージを受けやすい。
エンジン・ルーム内の配線系統が熱により損傷しているケースがしばしば見られる。ルーフからの排水ルートがAピラーを経由して通るフロント・フットウェルに湿気が無いか確認が必要。
オートマECUとフューズ・ボックスへの水漏れの原因となる。
ボディ
リア・フェンダー前サイドシル部の錆は深刻な問題となる。この錆はTバー・ルーフからの排水ルートが塞がれることで発生する。
強度確保のため3層構造となっているサイドシルは内部から錆が始まるが、下手な修理では外側サイドシルだけを交換している。
冷却システム
エンジンからの発熱が多い割に、ラジエーターの容量が小さいため、定期的な洗浄と冷却水の交換が重要。吸気マニホールド下に設置されているスロットル・ボディへと繋がる冷却ホースの状態は要確認。
サスペンションとブレーキ
ノーマルのブレーキは強力だが、特にフロントに関してはキャリパーの固着に注意が必要。サスペンション・ブッシュが摩耗している場合、ニスモ製ラバー・ブッシュへの交換がおすすめ。
フロント・スプリングのヘタリは、タイヤ摩耗を早めると共に、リア・ショックのガス抜けを誘発する。