ヒュンダイ/キアにBMWのアルバート・ビーアマン移籍 今後の展開は? インタビュー
公開 : 2017.11.04 18:10 更新 : 2021.03.05 21:38
アルバート・ビーアマンを迎え、パフォーマンスカーの分野においてBMWのMディビジョンのライバルになるというヒュンダイとキアの望みは、もはや夢物語とは言えないレベルまできている。
もくじ
ー BMWのエリート ヒュンダイグループへ
ー キアとヒュンダイ 楽しいクルマのブランドへ
ー M部門の知見、ドイツブランドを揺さぶれるか?
ー ビーアマンの「記憶に残る作品群」
BMWのエリート ヒュンダイグループへ
車両テストおよびハイ・パフォーマンス・モデル開発担当上級副社長。なかなか悪くない肩書きだ。
ヒュンダイとキアを傘下に持つヒュンダイ・モーター・グループにおいて、この肩書きがアルバート・ビーアマンのものになってから既に数年が経過した。
57才にとって、もし新たなオファーを受けたのが既に32年も同じ職場にいた後ならば、ほかにどういう選択肢があっただろう? 特に、その元の職場がBMWで、あのMディビジョンの責任者だったなら。
ビーアマンは自身の足跡と、成し遂げたことを思い返し、そして、なぜ挑戦しないのか? と考えたという。
そして数年が経ち、いまヒュンダイ・グループはキア・スティンガーとヒュンダイi30 Nを発売しようとしている。努力の結晶と呼んでもいいのかもしれない。
今年になってから、わたしは2度ビーアマンを見かけた事がある。1度目は4月、英国特有の道路と、主にはそこでの車両のハンドリングをテストするために彼が訪英した時。先月のフランクフルト国際モーターショーの舞台裏でだ。
その両方でビーアマンは調子が良さそうだった。
彼が市場に送り出そうとしている製品のできを考えればそれも当然だろう。ヒュンダイ初のホットハッチであるi30 Nと、キアがBWM 4シリーズ・グラン・クーペをライバルと見るスティンガーGTの2台は好意的に迎えられていた。上手く行っているようだ。