スイフト・スポーツ新型 英国編集部が試乗 1.4ターボで「21世紀の古典ハッチ」へ

公開 : 2017.11.02 10:10  更新 : 2017.11.02 10:31

どんな感じ?

車重970kg 安全装備も充実へ

最近では小型車クラスでも140psというのは決して驚くようなパワーではないが、それなりに重量も増えた他のクルマと違い、スイフト・スポーツの車重は970kgに留まる。これは前モデルの装備が簡略された車両よりも80kgほど軽い数値だ。

この軽さの恩恵により、低いギアでゆっくりとアクセルを踏みこんだ時でさえ、スイフト・スポーツは喜びをあらわに加速する。

このクルマのシンプルな情熱が、旧き佳き時代を知るものには、かつてインジェクション化される前のホットハッチを、そうでなくとも、キビキビとした走りの前モデルの再来を思わせるだろう。

一方で、この野性的ともいえる活気あふれたクルマの装備を調べてみればきっと驚くに違いない。

最新のスイフト・スポーツには緊急時自動ブレーキ、進路補正機能、運転者モニタリング機能(もし、このクルマにのって眠気を催すようであれば、相当疲れているに違いない)に、レーダー・クルーズコントロールと前方歩行者検知機能まで備わっている。

しかし、これら電子的な自動修正アシストは、このクルマのドライバーとっては歓迎できないものだろう。例えばレーンキープ・アシストは、東京の臨海地区にある珍しく空いた道路でしか試すことができなかったが、いきなりステアリングが軽くなったかと思うと、進路が緩やかに修正され、(このクルマの場合)せっかくの運転に水をさされたように感じた。

64km/h以下の速度では、雑なステアリング操作はハンドルの振動とともに拒否される。そして、それ以上、160km/hまでは、スイフト・スポーツのステアリングは自動的に車線に戻ろうとして反力を発生させるのだ。

せめてもの救いは、この機能はオフにすることができるということだろう。でなければ、折角のこのクルマのシンプルさが損なわれてしまう。さらには折角高めたスポーツ性をも台無しにしてしまう。

きちんと走らせた際のハンドリングはどうだろう?

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