世にも奇妙なクルマ物語 知られざるトリビア いくつ知っている?(4)
公開 : 2017.11.04 06:10
モーリス・マイナーの「帯」 ある子爵のわがままが理由だった
1948年、アレック・イシゴニスが設計したモーリス・マイナーが発表された。
モスキート(蚊)のコードネームが与えられたこのクルマを、イシゴニスは水平対向4気筒エンジンと前輪駆動を特徴とした新たなファミリー・サルーンとしたかったが、このアイデアは社長のナフィールド子爵には急進的過ぎた。
デビューまで1年をきったタイミングでイシゴニスが子爵に最終プロトタイプを見せたところ、子爵が車幅を4インチ広くするように指示したため、車両を真ん中で切断してボディを継ぎ足すことにした。
これがモーリス・マイナーのボンネット中心に4インチ幅の帯ができた理由である。