世にも奇妙なクルマ物語 知られざるトリビア いくつ知っている?(4)
公開 : 2017.11.04 06:10
フィンランド製のポルシェ・ボクスター/ケイマンが存在する
もし英国で1997年から2011年の間に製造されたポルシェ・ボクスターかケイマンを所有しているのなら、恐らくそれはフィンランド製ポルシェだろう。
更にはラーダ・ユーロサマラ、オペル・カリブラとシンク・シティEVが生産されたのと同じ工場製かも知れない。
これら4つのモデルの生産時期は重なっており、フィンランド南西部にあるヴァルメト社のウーシカウプンキ工場で製造されたのだ。
このウーシカウプンキ工場は1968年にサーブとスカニアにより設立され、95と96から9-3コンバーチブルまで数多くのサーブ車を製造してきた。1980年代にはタルボットの生産を行い、今日ではメルセデス・ベンツ向けにAクラスとGLCクラスの製造を行っている。
これを奇妙な取り合わせだとお思いかも知れないが、ピニンファリーナのトリノ工場では、かつてトラクターがフェラーリ・テスタロッサとアルファ・ロメオ・スパイダーのボディと同じ製造ラインを流れており、この光景は成金のテスタロッサ・オーナーよりも農家のひとびとを喜ばせたことだろう。