試乗 ステップワゴン・スパーダHV車 「直動」がキモ
公開 : 2017.11.04 12:40
「買い」か?
1.5ターボ車 競合のヴォクシー どう考える?
20.7kg-mという最大トルクを1600~5000rpmで発生する1.5ℓターボ(写真青)は実動力性能でNA2ℓ車を上回る。とくに高速巡航でその効果は大きい。しかし、エコ性能に優れたダウンサイジングターボながら実燃費でアドバンテージがほとんどない。追加されたハイブリッド車は動力性能でも燃費でもターボ車を上回り、2ℓ級1BOX型ミニバンでもトップクラスである。
ターボ車とハイブリッド車の価格差は40万円強。相当なヘビーユーザーでも燃費で元を取るのは難しく、純粋に経済性だけで選ぶには無理がある。また、ハイブリッド車がスパーダに限定されているため、スパーダの内外装や引き締められた専用サスチューンに魅力を感じれば別だが、標準系を好むならスパーダ系との差額の20万円弱も上乗せされるので、費用対効果はさらに厳しい。
一方、ハイブリッドでライバル関係になるヴォクシーとの差額はおおよそ20万円。スパーダの「スペシャリティ」分と全車速ACC、半自動操舵LKAのアドバンテージを考えればほぼ同等。嗜好的な差異あるいはキャビンユーティリティが両車の選び分けでは主要因となるが、高速域の余力感や巡航燃費ではスパーダに分がある。
標準系へのハイブリッド車の展開が望まれるが、いずれにしても燃費と動力性能という1BOX型ミニバンのウイークポイントを改善するにはi-MMDは極めて有効。運転支援機能の充実もあって、長く乗って元を取るなら、初期投資が嵩んでもハイブリッド車は魅力的である。
ホンダ・ステップワゴン・スパーダ・ハイブリッドG EXホンダセンシング
価格 | 3,559,680円 |
全長×全幅×全高 | 4760×1695×1840mm |
最高速度 | -km/h |
0-100km/h加速 | -秒 |
燃費(JC08) | 25.0km/ℓ |
CO2排出量 | 92.9g/km |
乾燥重量 | 1820kg |
エンジン | 直列4気筒1993cc |
エンジン最高出力 | 145ps/6200rpm |
エンジン最大トルク | 17.8kg-m/4000rpm |
モーター最高出力 | 184ps/5000-6000rpm |
モーター最大トルク | 32.1kg-m/0-2000rpm |
ギアボックス | 電気式無段変速機 |