世にも奇妙なクルマ物語 知られざるトリビア いくつ知っている?(最終回)

公開 : 2017.11.05 06:10  更新 : 2017.11.10 18:26

ロールス・ロイスのマスコット、はじめは「成金」対策だった

これまで裕福なひとびとだけが新車のロールス・ロイスを購入する事ができたが、中には金はあるが常識のない人間もいる。創業当時、ロールス・ロイスには相応しくないと思われる装飾を施されることがしばしば起こったため、彼らはラジエーター上に設置する正式なマスコットを創る事にした。

彫刻家のチャーリー・サイクスはエレノア・ソーントンをモデルとして選んだが、彼女はモンタギュー公爵の愛人であり、そもそもこの仕事は公爵からの依頼であった。

マスコットは1911年にオプションとして導入され、1920年代までには標準仕様となった。このマスコットは知的財産権、実際には全ての所有権のはじまりであり、1988年にBMWがロールス・ロイスの車両製造権を取得した際に併せてこの権利も得た。

BMWはこの名前とエンブレム、そしてトレードマークのグリルのサブライセンス権を、航空機及び船舶用エンジンサプライヤーであるロールス・ロイスPLCから取得するため、£4,000万(当時のレートで$6,400万)を支払った。クルーにあったかつてのロールス・ロイスの工場はフォルクスワーゲンのものとなり、現在ではベントレーのみを生産している。

おすすめ記事

 

人気記事