ただのキットカー会社ではない英ウエストフィールド社に学ぶ 「お金の稼ぎ方」とは
公開 : 2017.11.05 18:10 更新 : 2017.12.14 12:31
新事業 驚きのキャッシュフロー
ターナーは、「ありがたいことにクルマの販売台数は伸びています」と言う。「英国内での需要は一定ですが、海外では売れに売れています。このビジネスが生みだすキャッシュフローのお陰で他のプロジェクトに手を出せているのです。当社にとっては大切な収入源ですね」とのこと。
同社のモデルレンジには、ロータス・セブンに似たFRPボディのスポーツカーと、ロータス・イレブンにインスパイアされたウエストフィールドXIがある。
ウエストフィールドはさらに、少量ながらXTR小型プロトタイプ車も製造している。全体としては毎年150台のクルマを生産し、その大半がキットとして販売されている。
このような事実は意外でも何でもないが、ウエストフィールドが新たにミドエンジンのスポーツカーを開発中だということには驚かされる。クーペとロードスターのボディタイプが用意されるようだ。
ウエイトは1000kg未満、価格は約456万円、そしてパワートレインには内燃エンジン、ハイブリッド、電気の3種類が設定される。これらのパワートレインは他のモデル・ラインナップにも適用されるようだ。
もっと驚くことに、ウエストフィールドは現在ポッドと呼ばれるバッテリー駆動の自動走行シャトルを製造しているのだ。
近い将来この乗り物が都心、オフィス街、大学構内で普及するのは自明の理だろう。
ターナーによれば、ウエストフィールドは2025年までに市場規模約140兆円に成長する分野をリードしているそうだ。既に韓国政府とは単価約2270万円の売値で45億円相当の契約を交わした。
衝撃的な話はまだある。