ただのキットカー会社ではない英ウエストフィールド社に学ぶ 「お金の稼ぎ方」とは
公開 : 2017.11.05 18:10 更新 : 2017.12.14 12:31
ミドエンジン車 「あの」会社が
ミドエンジンのスポーツカーにはウエストフィールドGTMのエンブレムが装着されるというのだ。
GTMという名称はウエストフィールドが以前買収した、50年の歴史がある英国の独立会社に由来する。
2018年に生産開始を予定しているこのクルマは、スチール製のスペースフレーム・シャシーをベースとし、ダブルウィッシュボーン式サスペンションが採用される。
内燃エンジンのモデルには、フォードが開発した4気筒ターボのエコブースト・エンジンが積まれる。これはセブンによく似た同社のスポーツ250に搭載されているのと同じユニットで、最高出力は256psだ。
一方、完全なEVには、英国企業から供給されるバッテリーとモーターが使われ、航続距離は約322kmになる。
そしてハイブリッド・モデルには、ウエストフィールドが開発し、近くのアドバンスト・イノベイティブ・エンジニアリングが製造を請け負う新ヴァンケル型ロータリーエンジンが搭載される。
このシングル・ローターのユニットは排気量650ccで、最高出力は約132psを発する。
エンジン重量はたったの28kgしかないのでライトウエイト・スポーツカーの電気モーターと組み合わせるにはうってつけだ。
ターナーは2022年までの間に毎年1000台のGTMを売ろうとしている。ゆくゆくは、GTMも完全自動走行ができるようになるかもしれない。
彼は、「最初の1時間ぐらいはドライバーがGTMを運転する楽しみを味わい、その後は自動運転に任せたらいいかと思います」と言う。
さらに、「航空業界の完全自律飛行をリードしているボーイングやエアバスのように、当社も自動車業界における自律走行の立役者となりたい」そうだ。
ウエストフィールドは労働者数も急成長を続けている。