ランボルギーニ、マサチューセッツ工科大学とタッグ 5つの技術で描く未来とは?
公開 : 2017.11.10 18:25
革新素材
ランボルギーニは、蓄電システムの変革に対応するために、軽量素材を次なる段階へと高める開発を図り、カーボンファイバーの構造物や部品の設計/製造における先進的な地位をさらに推し進めようとしている。
これを受けて、ジョン・ハート教授との共同プロジェクトでは、テルツォ・ミッレニオのボディシェルを構成するカーボンファイバー素材について、蓄電できる素材で、クルマのボディ全体に蓄電機能も持たせようと新しい製造ルートを探っている。
このプロジェクトでは、目に見える部分も見えない部分も含め、カーボンファイバーの構造全体を継続的に監視するテクノロジーと「自己修復」のコンセプトとを組み合わせ、事故等で下部構造に生じた亀裂や損傷を検出できる自己診断機能をテルツォ・ミッレニオに搭載することも目指している。
自己修復プロセスでは、微小流路に満たされた修復用化学物質を使い、小さな亀裂がカーボンファイバーの構造内で伝播していくリスクをゼロに抑える。
こうしてカーボンファイバーの使用率を高めたり、高疲労部分にCFKを使用したりすることで、更なる軽量化を図ることもできる。