ポルシェ重役インタビュー「ミッションEのいま、EVの未来、911の今後」
公開 : 2017.11.11 18:10 更新 : 2017.11.11 18:16
ミッションE、判明している数値情報
J1アーキテクチャは数年後に発表となる、ベントレー初のEVにも用いられる計画で、サイズは別として、スタイリングに関しては、スピード6eコンセプトの流れを感じさせるモデルとなる。スピード6eは、より短い2ドアのスポーツカーだ。
4ドアのボディで、燃焼機関を持たない純粋なEVとなるミッションEは、既存モデルをEV化する際に起きるパッケージングの問題とは無縁だ。
コンセプトカーでは、前後の車軸に1台ずつ、計2台のモーターを備え、床下のリチウムイオン・バッテリーの電力で、608psの最高出力と87.3kg-mの最大トルクを発生させる。
そのため4輪駆動で、主にフロントホイールが加速を担い、ハンドリング面をリアホイールが担っている。トルクベクタリング制御もすべての車輪で機能する。
コンセプトカーの車重は2000kg以上もあるが、0-100km/hの加速は3.5秒、0-200km/h加速は12秒以下が見込まれている。ポルシェのEV技術は、何よりもパフォーマンスに重点が置かれているため、独自開発となっているのだろう。
ドイツ・ツッフェンハウゼンのエンジニアリング・センターでは、新しいモデルに備えて拡張されており、ポルシェは生産を開始する年に、20000台のミッションEを販売する計画でいる。
そして、何種類かの最高出力と足まわりのセッティングを持たせたミッションEを提供する予定だ。ブルーメによれば、「スポーティで高性能なバージョンや、最高出力を抑えたものなど、何段階かのパフォーマンス・レベルを持たせる予定です」とのこと。
またポルシェは、ドライブトレインや自律運転機能など、主要システムの無線通信によるアップデートにも対応した、最新の技術を導入する計画だ。つまり、モーターの最高出力も、遠隔で増強させることが可能となる。