新型ポルシェ・カイエンSに試乗 3代目、より高水準のバランスが強み
公開 : 2017.11.14 11:50 更新 : 2017.11.14 12:29
2.9ℓV6ツインターボ、SUV向き
カイエンSは、2.9ℓツインターボV6エンジンと8速オートマティック変速機の組み合わせ。これは、アウディRS5のパワートレインとほぼ同じものであるが、出力は若干低い440psである。
しかし、このパワートレインは、カイエンSとのマッチングに優れているといえる。1800-5500rpmの広域で発生する56.0kg-mのトルクを誇るこのエンジンは、M4のライバルである2ドアよりも、2020kgのSUV向き。
これは、同時にカイエンSの最高速度を264km/hまで押し上げるのに十分であるし、われわれの試乗でもそれが現実的であると確認できた。
変速を瞬時に行うオートマティック変速機もあいまって、ターボで過給されるこのV6エンジンは、多くのドライバーが求めるパフォーマンスを提供する。
ただ、カイエンの車両ダイナミクスに疑いはないものの、今日のスタンダードに照らし合わせると、どうオプションが組み合わされたかによって評価は変わる。