新型ポルシェ・カイエンSに試乗 3代目、より高水準のバランスが強み
公開 : 2017.11.14 11:50 更新 : 2017.11.14 12:29
動的性能評価はオプションで左右
例えば、今回用意された試乗車には、カーボン・セラミック・ブレーキ(多くのSUVバイヤーにとっては不要だが、あると素晴らしい)、アダプティブ・エア・サスペンション、リア・ホイール・ステアリング、21インチ・ホイールが組み合わされている。
ちなみに標準モデルには、金属コイル・スプリング、通常のステアリング・システム、小径のホイール、金属ディスクのブレーキが搭載される。
標準モデルのカイエンSに、正当な評価を下すことが難しいことが理解できるだろう。
少なくとも試乗車の場合、傑出したダイナミック・パフォーマンスを提供している。
プラットフォームを共有する、ベントレー・ベンテイガやアウディQ7に比べて軽量であるカイエンは、両車と比べて、よりシャープで、よりダイレクト、そして、よりレスポンシブなドライブが可能。そこらの大きなハッチバックよりも、ターンインでは、ニュートラル・ステアの特性を示す。
ポルシェのいう、「今まで以上に911のようなクルマ」という表現は、うのみにしないほうがいいが、コーナーの立ち上がりでは、このカイエンは後輪がすべての仕事を行っているかのようである。