ジープ・コンパスに試乗 ロンジチュードとリミテッド、どちらを選ぶべき?
公開 : 2017.11.15 19:25 更新 : 2017.11.15 20:13
「リミテッド」 9速AT含め検証
試乗車を「リミテッド」に乗り換えると、走りへの期待はさらに大きく高まった。
ロンジチュードの17インチから、リミテッドではタイヤサイズが18インチへと拡大されるため、ワインディングロードでの走りは、さらに軽快なものになる。
FWD主体のAWDシステムは、必要時に最適なトルクを後輪側へと伝達するもの。コンソール上のスイッチでは、「オート」、「スノー」、「サンド」、「マッド」の4タイプのモード選択ができるほか、4WDロックも可能だから、本格的なオフロード走行にも、ユーザーは躊躇なく挑めるに違いない。
今回は残念ながらオフロードでの走りを楽しめるようなシチュエーションはなかったが、その代わりにオンロードでは機械式の可変ダンピングダンパーを備えた4輪独立式サスペンションの、ナチュラルでしなやかな動きを十分に味わうことができた。とりわけコーナリング時のスタビリティの高さには何回も感動させられた。
リミテッドのパワートレインでもうひとつの特長となっている9速ATは、こちらもそのシフト時の動きはスムーズの一語に尽きた。
ただし日本では、高速道路を含めて9速にシフトされるケースは稀で、低負荷時などにはより積極的な9速へのシフトが行うべきだろうというのもまた、個人的な正直な感想だった。
ちなみに日本の高速道路でのクルージングは、新型コンパスが最も魅力的に感じられるシチュエーションといえるのかもしれない。
このジープの新しいコンパクトSUVを手に入れれば、もしかするとライフスタイルそのものが大きく変化するかもしれない。新型コンパスは。そのような夢を抱くことができるモデルだった。