クルマのコンフィギュレーター製作会社を訪問 マニアックな世界に驚嘆
公開 : 2017.11.18 17:10
VRの世界 思った以上に進んでいる
ここでは有能かつハイテクに精通したクルマ好き集団が、多くのレイヤーを三次元化してコンフィギュレーターで細部まで綺麗に視覚化できるようにしている。
彼らが作り出すベントレーの前照灯レンズは美しい。また、ブレーキ・キャリパーの色と合金ホイールの色合いが対応するよう細部までこだわって再現している。
リアル・タイムUKのベントレーやフォルクスワーゲンのオンライン・コンフィギュレーターは二次元画像だが、ウェスビーにあるオフィスの1階では(同社はマンチェスターにもオフィスがある)、三次元のバーチャル・リアリティ・コンフィギュレーターで最後の仕上げをしている。
この日はちょうどフォルクスワーゲンのT-Rocが解禁された日だったので、このクルマで試させてもらえることになった。
まずバーチャル・リアリティのヘッドセットを付けてハンド・コントローラーを握る。そしてコントローラーにあるボタンを操作すると目の前に突如バーチャルなT-Rocが現れた。
クルマの周りを歩いたり、中に入ったり、と自在に動くことができる。中に入るには、ボディを通り抜けるか、ドアを開ければ良い。何もかもが完璧に詳細な三次元で表現されていて、まるで本物のT-Rocがこの小さな部屋に実在しているかのようだ。
将来的には、バーチャルな荷物を積んでトランクの負荷量を確認することもできるようになるようだ。触覚機能も備わるので、スイッチギアのボタンを押したりレバーを動かしたりした時にどんな動作をするのか実際に見られるようにもなる。
さらに、路面からの感覚を的確に伝達できる機能を持った何かを着用すれば、バーチャル・リアリティでデコボコ道を走行した時の乗り心地を体感できるようになるかもしれない。
同社の社長に話を聞いてみよう。