絶滅危惧種「V型10気筒エンジン」 その魅力とは?
公開 : 2017.11.18 11:40
番外編 V10搭載のロードカー ベスト5
1992年 ダッジ・バイパー
搭載するアルミニウム製のエンジンは、もともとピックアップ・トラック用の重たいエンジンを、ランボルギーニが改良したもの。
排気量は8.0ℓで、これまで運転したどんなモデルより、最高のパフォーマンスをバイパーは披露した。ロードカーにV10を搭載した初めてのモデルとして、25年間、その存在感を示し続けた。
2002年 フォルクスワーゲン・トゥアレグ 5.0 TDI
世界で唯一のV10を搭載したSUV。317psという最高出力は控えめだが、その素晴らしさは疑いようがない。
ボアとストロークは、70psを発生する4気筒ディーゼルエンジンと共有している。ディーゼルならではのトルクで、一軒家も牽引できるかもしれない。
2004年 ポルシェ・カレラGT
上流階級のためのV10。5.5ℓから611psを発生させるエンジンは、ルマンで勝利するために設計された。
レギュレーションが変更され、このエンジン開発のプロジェクトをどうするか悩んだポルシェの回答が、このクルマだ。唯一のV10エンジンを搭載したポルシェは、極上の仕上がりだった。
2005年 BMW M5(E60)
当時F1に参戦していたBMWは、この機会を有効利用しようと考えた。その結果、M5に搭載された5.0ℓのV10は、8200rpmを許容し、507psをリアタイヤに伝える。快音を響かせるモンスター・エンジンだ。
2010年 レクサスLFA
V10に限らず、これまで生産されたスーパーカーの中で最高のエンジンにノミネートできる。
4.8ℓから559psを発生させ、9000rpmを超える回転数から放たれるサウンドは、間違いなくベスト。その素晴らしいサウンドトラックは、V10のフィナーレとして聞くのに相応しいものだろう。