「自動車産業で最も力のある英国人」 BMW AG上級副社長 引退前のインタビュー

公開 : 2017.11.19 18:10  更新 : 2017.12.14 12:31

すべての働くひとへ。「自動車産業で最も力のある英国人」とも呼ばれる、BMW AG上級副社長インタビューで、あしたからも頑張りましょう。

text:Jim Holder(ジム・ホルダー)

もくじ

「自動車産業で最も力のある英国人」
アイデンティティが築かれるまで
リスクの高さ=イノベーション
ロバートソンが描くクルマの未来
イアン・ロバートソンとの一問一答
イアン・ロバートソンが愛したクルマ

「自動車産業で最も力のある英国人」

BMWで職位の最も高い英国人、イアン・ロバートソンによると、自動車産業で大きな仕事を行う秘訣は失職を恐れすぎないことだそうだ。

自動車産業での38年間にローバー、ランドローバーロールス・ロイス、ミニそしてBMWで様々な上級職を務めてきたことがその証だ。

しかし1978年に新卒で入社して以来、1度も会社を辞めたことはない。彼が会社を変えたのではなく、会社のほうが変わったのだ。

彼の簡単な経歴は以下のとおり。

1979年:ウェールズ大学(カーディフ)海洋学科 卒業
1979年:英国ローバーグループ 試用員入社
1988-90年:ローバーグループ・ドリュース・レーン工場 工場長
1990-91年:ローバーグループ・パワートレイン工場長
1991-94年:ローバーグループ 購買部長
1994-99年:ランドローバー・ビーグル 専務取締役
1999-05年:BMW南アフリカ 専務取締役
2005-08年:ロールス・ルイス・モーター・カーズ 社長兼CEO
2008-12年:BMW AGセールス&マーケティング担当上級副社長、ロールス・ルイス・モーター・カーズ社長兼務
2012-2017年:BMW AG上級副社長

変わった会社で与えられた新たな機会に合わせて彼はキャリアを積み重ねてきた。そして来年、BMWのボードメンバーを引退する。

ひとは彼のことを「グローバルな自動車産業において最も力のある英国人」と呼び、同僚は「立派で自分に厳しくいつも勤勉でフェアな奴」と言う。

そして自分自身は「いつも忙しく、せっかちで楽天的。十分な情報に基づいた決断を楽しむような男」と思っているが、そんな役から降板するのだ。

誰が見ても彼の人生はまったく旅のようだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事