一度見たら、忘れられない 英国自動車誌に掲載された広告25選 後編
公開 : 2017.11.19 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
BMWの6気筒エンジン(1986年)
当時、BMWの2ℓのエンジンに注目が集まっていた。英国の広告業界の大御所、ロビン・ワイトが、4気筒と6気筒のエンジンの違いについて、BMW本社のエンジニアへ質問した時のことを振り返っている。
「あるエンジニアが水の入ったグラスを持ってきて、『メルセデスのような4気筒エンジンの上にグラスを置くと、上下振動で水はこぼれてしまいます。でも、BMWの6気筒エンジンなら、非常にズムーズでバランスが取れているので、水はこぼれません』と話したのです」
ワイトはロンドンに戻り、メルセデスとBMWを並べて、それが本当かどうかを試し、結果に驚くこととなる。この広告は、姉妹誌の広告賞において、20世紀における最も優れた広告のひとつに選ばれている。