セレナNISMO試乗 341万円強で発売 ミニバンにレカロ、アルカンターラ
公開 : 2017.11.21 14:00 更新 : 2021.03.05 18:51
外観とは裏腹に… NISMOの味つけ
ミニバンらしからぬユニークなオプションのレカロ製シート(メーカーオプション)は、やはりホールド性抜群。選んで損のないアイテムだ。座面の張り出しを最小に抑えてあるので、乗降性もノーマルシートと変わらないのも良い。ただデザインの主張が強く外からも目立つ。できれば赤黒のツートンではなく、ブラックのモノトーン仕様があると嬉しかった。
ノーマルシートも表皮がスエード調になるので、標準車向けに比べれば、ずっと座面は滑りにくい。またコクピットまわりでは、常に触れるステアリングが、手になじむアルカンターラ巻きとなるのも嬉しいところである。
パワートレインのチューンはコスト面からも基本ノーマルだ。しかし、専用コンピューターにより、CVTでありながら、スムーズな加速を実現しており好印象だった。ただスポーツマフラーはCVT特有の加速時のエンジンの唸りを強調しており、さほどスポーティな演出に繋がっているとも思えず、個人的には蛇足と感じた。
派手な外観とは裏腹に実に大人なチューニングが施してあり、ロングドライブにも最適な仕上がりだ。可能ならばベース車も同様のものであって欲しいと思うほどバランスが良く、スポーツミニバンというよりはGTミニバンと呼びたくなる。なので、内外装をもっとシックにすると、より幅広いニーズが期待できそうだ。