ジャガーE-PACE 初試乗 まずは2ℓ直4ガソリンから 独特な使命とは?
公開 : 2017.11.22 12:30 更新 : 2017.11.22 12:30
E-PACEのグレード/価格戦略
スターティング・プライスは£28,000(416万円)で、このHSEバージョンは£48,410(720万円)と、値段もそれなりにプレミアム。さらに高性能なR-ダイナミック・デザインを望むなら、£50,710(754万円)となる。
インジニウム・ガソリン・エンジンが、これまでの最高の性能を誇る、300psを発生させることも、価格の理由のひとつだ。
E-PACEは全て4気筒の2ℓエンジンを搭載する。ディーゼルエンジンとしては、150psと180ps、240psの仕様と、ガソリンエンジンとしては、250psと300psの使用があり、6速マニュアルまたはATが組み合わされる。駆動方式は、前述の通りFFと四輪駆動が選べる。
テスト車のP300は、横置きエンジンのために設計されたZF社の9速ATが組み合わされ、四輪を駆動する。
この四輪駆動システムには2種類があり、ひとつはハルデックス・システムで、基本的にイヴォークと同じもの。通常はフロントホイールを駆動し、滑りやすい路面では最大100%まで、リアホイール側へ駆動力を伝達する。
そして、最もパワフルな仕様のクルマに搭載されるのが、電子制御カップリングを採用するGKN社のもので、フォード・フォーカスRSなどにも搭載されている。
リア・ディファレンシャルの左右両側にクラッチが備わっており、右側のみや、左側のみへのトルク伝達も可能にしている。その結果、E-PACEをさらにリア・ドライブ寄りのドライブフィールに仕立てている。
ちなみにフォーカスRSでは、最大70%まで後輪にトルクを分配することが可能なのだが、ジャガーの場合は最大50%までとなっているようだ。