ミニ vs フィアット500 新車時の評価は? 比較試乗 前編
公開 : 2017.11.23 06:10
ミニとフィアット500。AUTOCAR JAPAN誌53号で真っ向勝負していました。それにしても言いたい放題の記事です。刺激のつよさにご注意を。
もくじ
前編
ー フィアットは苦しんでいた
ー フィアット500、堂々と
ー レトロスペクティブ強迫症
ー ファッションの虜がまた1台
ー 世界最高峰のファンカー
後編
ー ミニのデザインはおかしい
ー 量ではなく、質をとった
ー 「乗ると、ミニのほうがイイ」
ー で、結局どっちが勝つ?
フィアットは苦しんでいた
オリジナルを侮辱しているとして、2000年当時僕ら自動車メディア関係者はニュー・ミニを酷評した。言うまでもなくスペース効率のよくないクルマだったし、こんなの売れないだろうとも僕らは言った。
でも実際にはニュー・ミニは売れた。オリジナルへの尊敬もスペース効率も関係なく。売れたどころか、自動車セールス界におけるここ10年間で最大の事件になった。
ニュー・ミニに対する自動車マスコミ界の評価を受けてBMWが2000年以降プレス連中の発言など取り合わないと決めていたとしても、それはそれで理解できることだった。つまり、それっくらい僕らは大ハズシしちゃったわけだ。
一方その頃、フィアットはジタバタ苦しんでいた。
アーバンお買い物カー作りのDNAがしっかり刷り込まれていることにかけてはほかのどこにも負けない万年Bクラスの小型車メーカーは、ドイツのスポーツ・サルーン屋が自分たちの金城湯池とも言うべきコアなテリトリーを荒らしまくるのをただ手をこまねいて見ているしかなかった。
さぞかしおツラかったことでしょう。