ミニ vs フィアット500 新車時の評価は? 比較試乗 前編
公開 : 2017.11.23 06:10
フィアット500、堂々と
新型500の誕生を知らしめるべく、フィアットはトリノを事実上クローズしてしまった。要は、街全体をイベント会場にしてしまった。ちょっとオドロキ。あんなことして大丈夫だったのか。
街角のあらゆるところに、新しいベイビー・フィアットを讃えるためのナンかがあった。あるいは起きていた。
「You are, we car」と意味わかりづらい言葉が掲げられたビルボード。ウォーターフロントどころか半分水上までハミ出しちゃってるような特設ステージでのイカレたライブ。フィーチャリング新旧両チンクエチェント。
それを見物する何千もの観客。僕ら含めて。ダメ押しは消防車のパフォーマンス。キョーレツすぎて、そのせいで路駐してるたいがいのクルマは夜中までアラームが鳴りっぱなしだった。
一大スペクタクルを座って眺めつつ、僕はあることを思い出していた。2004年に初めてコンセプトカーを見て目をパチクリさせちゃったときのことを。
それにしても、なんでまた生産化までにこんなに長くの時間がかかったのか。不思議すぎて、そのことしか考えられなかった。
まさにバッチリこれぞ正解、のそのカタチ。これこそはフィアットが必要としているものであり、かつまたミニ登場からこのかたずっと彼らが必要としていたものでもある。