最終決着 BMW M3 vs アウディRS4 大番狂わせ起こるか 前編

公開 : 2017.11.26 10:10  更新 : 2018.01.22 22:48

机上ではそっくりな両者

どちらのクルマも6段マニュアル・ギアボックスとマルチリンク式のリアサスペンション、そして奇妙なまでに同じ63ℓの燃料タンクを備える。

全長はM3のほうが若干長く4615mm(RS4は4585mm)。しかし、全幅と全高は(欧州仕様の場合)1〜3mmの差でしかない。

エンジンはどちらもフロントに縦置きだ。2台とも巨大なクロスドリルド・ベンチレーテッド・ディスクを4輪に装備し、フロントはRS4のほうがわずかに大きく(RS4がφ365mm、M3がφ360mm)、リアはM3のほうが少し大きい(RS4がφ324mm、M3がφ350mm)。

この2台で大きく異なるのは駆動方式とパフォーマンスの特性である。

RS4は4輪駆動で、4輪とも255/40ZR18のピレリPゼロを履く。

M3は後輪駆動で、タイヤは専用開発のミシュラン・パイロットスポーツ。標準サイズは前245/40、後265/40の18インチだが、オプションで19インチのセットを選ぶこともできる。

インチアップに伴うマイナス面が気になるが、BMWのシャシー部門のエンジニアによれば、19インチを装着してもM3のダイナミクス能力にネガは出ないという。先代M3と同じマーケット動向なら、欧州では大部分のユーザーが19インチを選ぶはずだ。

机上での比較ではことほどさように驚くほど似ているこの2台。しかし当然ながら実物を隣り合わせに並べた瞬間、両者の違いが一目瞭然となる。

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