新型シビック・ハッチバック試乗 日本価格280万円 セダンと比較

公開 : 2017.11.25 20:10  更新 : 2017.11.25 20:27

セダン/ハッチ 走りの違いは?


ハッチバックは硬めであるけれど、気持ちのよい硬さで、山道でも飛ばしやすい。CVTはSモードにすると、ギアを7速のステップで刻んでホールドし、エンジンを高回転まで引っ張って走り屋気分を味わわせてくれる。

エンジンはステップワゴンなどに使われている1.5ℓ直噴ターボを改良したもので、吸排気流量をアップすることでパワー&トルクとレスポンスを改善している。ハッチバックのMTだけ最高出力182psを5500rpmで、最大トルク24.5kg-mを1900—5000rpmで得ているわけだけれど、前述のようにMTはくじ運つたなく試せていない……。


同じCVTながら、セダンとハッチでは最大トルクは22.4kg-m/1700—5500rpmと同一ながら、最高出力はハッチが182ps/6000rpm、セダンは173ps/5500rpmと若干抑えられている。理由はエグゾーストパイプの違いで一目瞭然、排気系の取り回しにある。


9psの違いによって、セダンからハッチバックに乗り換えた直後、オッ、こっちのほうが生きがいい、と思う。エンジンだけではなくて、パワーステアリングの設定は同じでも、かたや215/55R16、こなた235/40R18と、タイヤの太さが異なることによる大地への抵抗感の違いがステアリングフィールに判然とした影響を及ぼし、男らしさを生み出している。端的にいえば、ハッチバックのほうがちょっと重い。


ホイールベースが2700mmもあるから、後席は足元が十分広い。直進安定性も高いし、ワイドトレッドでよく曲がるのに安心していられる。ただし、セダンで飛ばすと、ま、筆者の運転が悪いのだけれど、同乗者は酔う可能性がある。

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