価格が上昇するかもしれない47台のクルマたち 後編

公開 : 2017.11.26 06:10  更新 : 2021.01.30 21:48

ポルシェ911(996型 1997〜2005年)

新たなプラットフォームと水冷フラット6を得た996世代は、この有名なリヤエンジン車の新たな時代を切り開いた。純粋主義の911マニアは当初、これを受け入れようとしなかった。彼らはスタイリングを酷評し、旧式の空冷エンジンの終焉を惜しんだ。この醜いアヒルの子は、コレクターたちの市場ではいまだ白鳥になれないままで、しかもアキレス腱ともいえるインターミディエイト・シャフトのベアリングの脆弱さと高額な修理費用が、不人気に拍車をかけている。

ただし、そうした批判的なひとびとが忘れていることもある。これは腐っても911、という事実だ。同時代に造られた多くのスポーツカーより走りに優れ、もともとの911のキャラクターに、それまでとは異なる見どころを付加したのが、この996世代である。今は底値で、状態のいい後輪駆動モデルで$20,000(223万円)/£10,000(149万円)からといったところ。自称・純粋主義者たちが、もはや空冷911には手が届かないと気付いて、食指を伸ばし始める前に買っておこう。

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