F1、経営権がリバティ・メディアに 苦境は改善? 解決策とは

公開 : 2017.12.03 18:10  更新 : 2018.01.11 16:40

ことし、フォーミュラ1は大きく動きました。経営権を獲得したリバティ・メディアは問題をどのように捉え、どう解決していくのでしょうか。あらたなフォーミュラ(解決策)に期待です。

text:Joe Saward(ジョー・サワード)

もくじ

リバティ・メディア F1で何めざす?
F1の苦境 立ち向かうには
最優先事項は「ファンを増やすこと」
強力なチームとの摩擦も
F1を新たに仕切るのは誰?

リバティ・メディア F1で何めざす?

1月中旬、わずか10カ月前のことだが、リバティ・メディアがF1の経営権を取得し、バーニー・エクレストンは役割の殆どない名誉会長となった。つまり彼の時代は終わったのだ。

チェイス・キャリーが新会長となり、ショーン・ブラッチスをコマーシャル責任者、ロス・ブラウンをモータースポーツ担当に据えた。

この売却手続きの一環として、F1はNASDAQ市場に「FWORK」として上場し、債務の削減と旧株主の影響力排除を行った。

キャリーは現在の債務レベルに満足している。株価は26ドル(2891円)から38ドル(4225円)まで上昇し、その間、最高値は41ドル(4559円)を記録した。市場もリバティの手腕に信任を与えたようだ。

キャリーとブラッチスは、各サーキットとTV局との間でいくつか新たな契約についての交渉を行い、新オフィスへの移転に加え、大量の採用と相応しい企業組織の構築に取り組んでいる。

リバティが目指すのはF1のさらなる成長と、さらに多くのひとによるこのスポーツへの支持だ。

このために経営陣は戦略的、かつ協調的な思考を行っているが、これこそが長く続いたエクレストン時代の「分断と対立」方式を経て、各チームが取り入れる必要のあるものなのだ。

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