試乗 ケータハム・セブン・スーパースプリント 細部に垂涎 価格は正当か

公開 : 2017.11.28 11:40  更新 : 2017.11.28 11:56

評価に「前提」つきまとう ギアは不満

セブンというクルマは、こうである。まずその思考がベースとしてなければならない。乗れたらOK。乗れなければ諦めてください。そういう考えを前提とする。

しかし、ケーターハムのライバルともくされる小規模メーカー達は、今日、標準モデルのセブンよりも遥かに大きいキャビン・スペースを提供し、大柄なドライバーでも、遥かに運転がしやすい環境を提供しているのも事実。

クルマのデザインを、1950年代ではなく、もっと最近行ったという事に過ぎないのであるけれど。

さて、ドライバー・シートに潜り込むと、スーパースプリントのダッシュボードやキル・スイッチでさえも、レトロ・スタイルであることに気づくであろう。

ケーターハムのスタンダードからすれば、搭載される3気筒エンジンはとても静かな部類に入る。排気管は助手席側へ取り回されドライバーの耳への近接を避けているが、そのエグゾースト・サウンドは頼もしく、個性的である。

ギアシフトのストロークはショートで、若干渋く、そして一貫しない操作性を持つ。そして、ケーターハムのいつものそれとは違い、シフト・フィーリングは、若干直感的ではない。

ギアレシオに関しても、批判は出るだろう。

3速と4速が他と比べ非常にワイドであり、そのことを念頭に置かなければ、イライラするはず。しかしエンジンは、素晴らしいフレキシビリティを持ち、回すのが楽しい。

パワーに関していえば、軽量のスーパースプリントが、か細いタイヤを転がすシャシーに渇を入れ、公道かサーキットかを問わずそのポテンシャルを引き出すのに十分である。

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