試乗 パナメーラ「ターボS E-ハイブリッド」スポーツ・ツーリスモ
公開 : 2017.11.29 12:10
PHEV ほかのポルシェ同様「意図通り」
EVとしての運転も極めてシンプルなもの。当たり前のことだが、スロットルペダルはスイッチのように機能し、エンジンはスロットルとはあまり関係なく始動/停止する。
しかしリニアで漸進的なレスポンスを持っており、他のポルシェのモデルと同様に意図しやすい。ブレーキも同様だ。
ドライバーにとってフレンドリーでありながら、最先端の技術を惜しみなく投入され、完成度は極めて高い。EVとしての都市部でのコミューターから、家族全員が乗れるスーパーカーまで、1台でシームレスにカバーしてしまう。
ハイブリッド・システムは期待に応える内容で、「ハイブリッド・オート・モード」なら最も効率的なドライブを提供してくれるし、「Eホールド・モード」なら、必要になるまでエンジンを始動せず、充電量を減らしたEV走行を提供。
「スポーツ」と「スポーツ・プラス・モード」では、エンジンとモーターのふたつのパワーソースを組み合わせて、可能な限りのダイナミックな走行を楽しませてくれる。
上質なインテリア、突出した品質など、標準のパナメーラが持つ完成度の高さにくわえて、このパフォーマンスがくわわるのだ。そしてスポーツ・ツーリスモでは特に、上品なスタイリングも魅力のひとつ。
つまり、ターボS E-ハイブリッド・スポーツ・ツーリスモは、まさに完璧なモデルといえるだろう。