フェラーリ430スクーデリア vs ポルシェ911GT2 新車時の評価は? 前編

公開 : 2017.12.02 11:40  更新 : 2017.12.02 11:47

フェラーリ430スクーデリア vs ポルシェ911GT2。ヒリヒリするような戦いが、AUTOCAR JAPAN誌55号に掲載されていました。まずは前編です。

AUTOCAR JAPAN誌 55号

もくじ

前編
「ヤバすぎるくらい速くてひたすら優秀」
430スクーデリア オヤッと思うのは2点
430スクーデリア フェラーリの「ショーケース」
「目的はただひとつ 速く走ること」
ギアが繋がるときのガキッ、がステキ
速くて、俊敏で、ひたすらエキサイティング
グダグダ文句をつけるのは的外れ

後編
911 GT2、いざ試乗 まず謝罪
これまでのGT2を振り返ると……
ターボとGT2 同じところ、違うところ
997GT2、ほとんど文句なしの成功作
最終結論 スクーデリア/GT2 どっち?

「ヤバすぎるくらい速くてひたすら優秀」

昨今、環境政策方面からのプレッシャーはものすごいペースで強まっている。一方で、この次のポルシェ911GT2はあと5年間は出てこない。5年間なんてブランク長すぎではないか。

そのあいだにクルマ関係の社会的状況がどんなことになっちゃうか、考えただけでも恐ろしい。なにしろ0-160km/hが7.4秒という数字(GT2のデータ)が全然フツーに思えちゃうくらいの勢いだから。

このポルシェや新型430スクーデリアみたいなクルマとしては、低エミッション対応の新たな方向性を打ち立てて、それでやっていくしか生き残る術はない。

すなわち車重を軽く。エンジンをもっとクリーンに。今回の2台はどっちもベース車より軽くなっているから、その意味ではまあオッケー。でも現状ではCO2方面がツラい。まず間違いなく、近いうちにNG出されちゃうレベルの量を排出しているはずだから。

ということで、今回の試乗記は「ついにここまできたスーパースポーツカー! ── ほめまくり祝賀大会2007終盤編」みたいなものになっている。

なぜってヤバすぎるくらい速くてひたすら優秀だから。でも、それと同時に墓碑に刻むコトバであるかもしれない。今までみたいなやり方で高性能車を作ることはもうすぐできなくなっちゃうだろうから、そのお墓。

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