祝、日産GT-R 10周年 日の出から日の入りまで、547kmの旅にでた
公開 : 2017.12.02 10:10 更新 : 2018.01.10 17:51
日産GT-Rの10周年を記念して、東西両岸を結ぶタイムレースを行うべく、英国編集部はダン・プロッサー記者を日出る場所(予算の都合上、夜明け前のサフォーク州が選ばれた)へと送りこみました。
もくじ
ー 勝負は日の出から日没 10時間47秒
ー 楽しければ楽しいほど時間がなくなる
ー 悲惨な自動車専用道路 いきなり渋滞に
ー 0-100km/h加速、実測3秒を切る?
ー リッチフィールド どんな会社?
ー 果たして日没までに間に合ったのか
ー 番外編1 次期日産GT-Rはどうなる?
ー 番外編2 最高のGT-Rと購入予算
勝負は日の出から日没 10時間47秒
北海の上にかかるうっすらとした雲がゆっくりとその色を赤とオレンジに変えていく。しかし太陽はまだ暫くその姿を現さない。
このクルマの暖かいキャビンで、残された30分で今日の旅のルートを再確認することにした。サフォーク州オールドバラのこの玉石に覆われた海岸線を出発して西へ向かい、蛇行しながらイングランドとウェールズの真ん中を突っ切って、547kmを走破したのちにアベリストウィスに達する。
すべてが上手くいけば、そこでもいま目にしているのと同じような光景が見られるはずだ。おだやかなそよ風がさざ波を作り出す静かな海、低い太陽が柔らかな暖かい光を雲に投げ掛ける様子だ。
午前7時38分にようやく太陽が水平線に顔を出した。夜明けが昼間の到来を告げる。カメラマンのルーク・レイシーとわたしは暫く太陽が空に昇っていくのを見届け、この長く忙しい日になるであろう1日の最後の平和なひと時を味わっていた。
しかし、ここでいつまでもぶらぶらしている訳にはいかない。日没までにアベリストウィスに辿り着こうと思えば、先を急ぐ必要があるのだ。
今日、2017年10月26日は特別な日だ。日の出から日没までの時間がほぼ10時間になる。正確には10時間と47秒だ。この日の出から日没までの間にここからウェールズの海岸までたどり着かなければならない。
東から西へと移動する間にやらなければならない多くの任務がなければ、非常に簡単な挑戦だ。しかし時間は足りないように思える。
携帯のGoogle Mapによれば、この移動にかかる時間は7.5時間だそうだが、これは間違っている。Google Mapはクルマでの移動だと考えているようだが、実際にはわれわれは日産GT-Rでこの旅を行くのだ。