祝、日産GT-R 10周年 日の出から日の入りまで、547kmの旅にでた

公開 : 2017.12.02 10:10  更新 : 2018.01.10 17:51

0-100km/h加速、実測3秒を切る?

美しい陽光のなか、Gps測定装置を装着しランウェイに設置されたスタート地点の目印を見つけることができた。10年前、GT-Rが新たに登場したとき、ツイン・クラッチのギアボックスとローンチコントロールは未だ物珍しく、とてつもなくこのクルマは速く感じられた。

当時、日産は0-100km/h加速を3.6秒だと言っていたが、このタイムは10000ポンド(148万円)も高価なポルシェ911カレラより1.3秒速かった。

GT-Rをスタート地点に並べる。この2017年モデルは、2007年モデルに比べ90psも出力アップされた570psを発揮し、日産によれば0-100km/h加速は3秒を切るとの事だ。

左足でブレーキペダルを押さえつつ、アクセルを踏み込み、エンジン出力が高まったところでブレーキを開放する。恐らく最も甘美な0.5秒の遅れのあと、このクルマは暴力的で不安になるほどの衝撃と共に猛然と加速を開始する。

残念ながらドライブトレインがオーバーヒートするまでこの加速を繰り返してみたが、その記録は3.1秒に留まった。今日のところは3秒以下の記録を見せてくれるつもりは無いらしい。しかし、GT-Rが登場したその日からトレードマークとなった恐ろしい程の速さは十分に証明することができただろう。

ブランティングソープからは、GT-Rのすべてを知り尽くした人物と会うためにM6とM42のルートを選択した。目的地に到着する数分前だったが、重要な瞬間がやってきた。

午後12時44分に太陽が子午線を越え、再び地平線へと姿を消すために傾き始めたのだ。つまりわれわれのレースも中間地点を迎えたことになる。

日没までちょうど5時間となり旅は順調だったが、贅沢を言えば子午線を越えるというのは、もう少し感動的でこの旅を印象付けるようなものであって欲しかった。

このクルマを素晴らしく美しい丘の中腹に停めたかったが、エグゾースト・システムに至るどこかでターボが過熱し、ブレーキからは白煙が立ち上っていた。代わりに南へ向かうM5に乗ってウースターを通過した。

午後1時にはグロースターシャー州にあるリッチフィールド・モータースに到着した。

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