シボレー・カマロ 山あり谷ありの50年まとめ 前編
公開 : 2018.01.01 06:10
GMの大衆車部門であるシボレーにあって、コルベットとともに特別なブランドバリューを持つカマロ。50周年を迎えた『アメリカの恋人』、その誕生の経緯から最新モデルまで、山あり谷ありの道筋を辿ります。
シボレー・コルヴェア・モンツァ(1961年)
1959年、後期の目線に晒されつつデビューしたコルヴェアは、フォルクスワーゲン・ビートルのような小型欧州車に対する、シボレーの予期せぬ反応を代表する一台だ。やがてそのラインナップは拡大され、クーペボディをベースにモンツァと銘打たれた派生車種が登場した。
4段のフロアシフトMTやバケットタイプのフロントシートなどを装備し、よりスポーティに仕立てられたそれは、RRレイアウトという特殊な設計ながら、カテゴリー的には後のポニーカーにつながるもの。当初はうまくいきっこないという声もあったが、それに反して速いクルマを求める若いユーザーに幅広く支持される。好感触を得たシボレーは、152psのフラット6ターボを積むコンバーティブルのモンツァ・スパイダーも追加設定した。