シボレー・カマロ 山あり谷ありの50年まとめ 前編
公開 : 2018.01.01 06:10
新たなオープンエアのカタチ(1978年)
肥大しながらも非力になったカマロは、もはやアメリカで最もエキサイティングなクルマと呼ぶには程遠いものとなっていた。テコ入れには、要望の多いコンバーティブルの投入が一番だということは、シボレーも重々承知していたのだが、なにしろモデルライフが末期に近い。今さら2代目カマロのソフトトップ版を開発したところで、その多大なコストを回収できる見込みは薄かった。
そこで浮上した妥協案が、コルベットに採用されているTトップ、すなわちTバールーフの追加だった。左右2分割の脱着式グラスルーフを備え、外したパネルは容易にトランクスペースへ収納できる。同様の解決策は、もちろんファイアーバードでも採用された。