シボレー・カマロ 山あり谷ありの50年まとめ 前編
公開 : 2018.01.01 06:10
シボレー・スーパーノヴァ・コンセプト(1964年)
自動車業界では、秘密というものはそう長く隠しておけるものではない。フォードが極秘裏に開発を進めていたマスタングの情報もまた、シボレー首脳陣の耳にそれとなく届いた。そこで、ニューヨークオートショーで公開された対抗策が、スーパーノヴァと銘打ったコンセプトカーだ。その数日後、同じニューヨークで開催された万国博覧会で、ディアボーンの野生馬はデビューを飾るのだが。
スーパーノヴァは、当時としてはかなり未来的なデザインだが、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションは典型的なスポーティクーペのそれ。しかし、メカニズムは既存のシェビーⅡから拝借したものだった。そのライバルであるファルコンのコンポーネンツをマスタングがベースとしているのと同様、現実的な造り方だ。だが、販売中のシェベルとポジションが被るとの判断で、商品化は見送られた。