CX-8試乗 走り/内装/3列目シートの評価は? 12/14発売
公開 : 2017.12.07 06:10
「サードシートは実用的?」
フットワークは重量とサイズを感じさせるプレミアム感が見所。マツダのアナウンスではスポーティな操縦感覚でCX-5に引けを取らないとのことだが、乗って見れば明らかに重質である。「緩い」とか「怠い」といった類のルーズさはないのだが、重さに振り回されるような無駄な動きがなく、どっしりとした収まりの良さに車格を実感。粗雑な振動や挙動が少ない洗練された身のこなしが大人のプライベートタイムを予感させてくれる。
CX-8の評価で難しいのはキャビンである。サードシートは実用的か?と問われると「まあまあ」としか答えようがない。セカンドシートを最後位置、つまりCX-5の後席相当にセットした状態でも標準的な体格の成人男性が座れるスペースが確保される。しかし、膝前に余裕がなく、ヘッドルームは長身ならば頭をかしげてなければならない。床面に対して座面が低いため、膝を抱えるような着座姿勢になりやすく、足元も窮屈。ヴォクシーなどの1BOX型ミニバンの代替には厳しいが、プレマシーなどのワゴン型ミニバン相応と考えれば良い。3列シートSUVではかなり実用的なサードシートだが、CX-8のプレミアム性からすれば「プラス2」以上ではない。