新車、中古車どっち? ジャガーF-タイプ2.0ℓ直4 vs アウディR8 4.2ℓV8 前編
公開 : 2017.12.09 10:10
内装 期待値の変動ゆえのR8劣勢
アルミニウム製シフトゲートがアウディのインテリアの中心となっている。荘厳な印象を与えるこのシフトゲートには、大きなハニーディッパーのようなシフトノブが組み合わされる。
しかし、その品質と壮麗さがキャビン全体に渡っている訳ではない。もちろん、赤のレザー・シートはやわらかく、張りがあり、見た目が素晴らしいだけでなく、サポート性にも優れているが、ステアリング同様、その調整は電動ではなくマニュアル式だ。
プラスティックパーツの表面やスイッチの質感はこんにちのアウディのレベルには達していない。つまり、このクルマの居住性は素晴らしいが、登場から10年を経た後ではインテリアの品質基準とその期待値が2007年からどれだけ上がったかを感じない訳にはいかないという事だ。
ナビゲーションやパーキング・センサーなど数々のオプションが装着されているが、このクルマにはジャガーにはあるデジタル・オーディオやクルーズ・コントロール、雨滴感知やオートライトなどは装着されない。
F-タイプのキャビンも居心地が良く豪華だ。
R8ではソフト素材のプラスティック製だったダッシュボードはステッチの入ったレザーとなり、シートとステアリング調整も電動式だ。硬いプラスティック素材の使用は最小限に留まる。
(後編につづく)