リシャール・ミル鈴鹿サウンド・オブ・エンジン2017
2017.11.18-19
グループC、スーパーカー勢も大盛況
もうひとつの注目プログラムであるグループCカテゴリーは、メーカーの威信をかけて開発されたモンスターマシンに注目したもの。鈴鹿でもかつてSWC戦やJSPCでおなじみの存在であり、今回は2台のニッサンR92CP、フロムAニッサンR90CK、トヨタTS010、マツダ787B、マツダ767B、アドバン・アルファ・ノバ962C、タイサン・スターカード962、トヨタ・トムス85C-L、サードMC8、ニッサン・シルビア・ターボ・ニチラ・マーチ83G、MCSグッピーなど、懐かしのマシンが揃った。このうち2台のニッサンR92CPには星野一義と長谷見昌弘、トヨタTS010には片山右京、マツダ787Bには寺田陽次郎と、往年を思わせるドライバーたちがドライブした。デモレースはマスターズF1と共にグループCレーシングシリーズを闘う久保田氏が駆るフロムAニッサンR90CKがトップでチェッカーを受けた。
「60’s レーシングマシン」カテゴリーには鈴鹿の歴史を彩ってきたマシンが姿を見せた。そこにはフォードGT40、ポルシェ907、日産R382、ローラT70 Mk-IIIからロータス23、コニリオ、ホンダS800までのヒストリックマシンたちがエグゾーストノートを披露。
さらにはフロント・ラジエターが葉巻型のフォーミュラ・マシンによる「ヒストリック・フォーミュラ・レジスター」によるエキジビションレースが行われ、’60年代の風を感じていた。このほかパガーニ・ゾンダ・レボリューションとマクラーレンP1 LMのデモランが行われ、普段目にすることができない超怒級スーパーカーの走りを披露した。
2輪車のレースの舞台でもある鈴鹿だけに、モーターサイクル・ヘリテージとして1972年までに製造されたロードレーサーが集結。
WGPを闘ったホンダのマシンによる「HONDA WGPの栄光」も行われ、3台のNSR500とRC211Vによるデモランでは、往年の名場面がコースの随所で見られた。
グランドスタンド裏のGPスクエアではロベルト・モレノと片山右京氏によるトークショーやサイン会のほか、長谷見昌弘と星野一義氏によるグループCトークショーなどが行われ人気を集めた。
これまでパドックで行われていた「タイムトラベル・パーキング」は、より多くの来場者に見てもらおうとGPスクエアで展示されることに。このほか「スーパーカー・コレクション」と題し、代表的なモデル20台が並んだ。
こうして2日間にわたり300余台ものレジェンドマシンが集まり、ファンを感激させる名場面を提供してくれた。3回目となる鈴鹿サウンド・オブ・ エンジン2017は、フィナーレパレードをもって心地よい余韻を残して静かに幕を閉じた。