VWアルテオン、日本国内試乗 「賢い消費」に焦点 購入は「待ち」
公開 : 2017.12.10 10:40 更新 : 2017.12.15 13:53
まずは2.0直4ターボ×4WDが導入
メカニズム的には、エンジン横置きMQBプラットフォームを使っているわけだけれど、ホイールベースは2835mmもあって、パサートの2790mmより45mm長く、4865mmの全長と1875mmの全幅は、それぞれパサート比90mm長くて、45mm幅広い。それでいて全高は1435mmと、1485mm〜1500mmのパサートよりグッと低く仕立てられている。
格子状のグリルの横方向のバーの延長に細長いLEDヘッドライが続いているのも、ボディ・サイドにショルダー・ラインがパキッと走っているのも、ワイド&ローを強調するデザイン・マジックである。
そこへもってきて、19、もしくは20インチの大径タイヤ&ホイールが足元をひきしめる。カッチョいいのである、繰り返しになるけれど。
ドイツの国民車の旗艦はしかし、ドイツの国民車であるだけに、カッチョいい、のひとことでとどまらない。
ダイナミックでスポーティなエクステリアでありながら、広い居住空間と驚異的なラゲッジ・スペースを隠し持つ。リアには巨大なゲートが設けられていて、開けると日本の畳がそのまま入りそうなほどに(あくまで個人の印象です)広大な荷室が現れる。
ワゴン並みの高い機能性を備えた、グランツーリズモ。コスパも高い。「これぞ、プレミアム・カーメーカーに挑むわれわれのやり方である」という決めゼリフがVW首脳のジュネーヴでのスピーチにある。
日本仕様でとりあえず導入されるのは、280psの2.0 TSIと最新の湿式7速DSG、それに4WDを組み合わせた4Motionのみ。ホイールが19インチか20インチか、など装備の違いによって2グレードの用意があるけれど、いずれもスポーティヴネスが強調されたR-Lineデザインとなる。
もっとも、R-Lineしかないので、R-Lineではないアルテオンとどう違うのか。アルテオンといえばR-Lineデザインなのである。