三菱エクリプス・クロス プロトタイプに国内試乗 走りや居住性を検証

公開 : 2017.12.11 11:40

1.5ℓターボは新規開拓 CVT含め検証

新規開発された1.5ℓターボを搭載。ポート噴射/筒内噴射のデュアル・インジェクションを採用し、低負荷領域ではポート噴射、高負荷領域では両噴射を併用し、稼働状況に応じた最適な制御を行っている。

ターボに電動ウェストゲートを採用するなど最新の設計が施されている。2.4ℓ級を凌ぐ25.5kg-mの最大トルクを1800〜4500rpmを発生。エコ&パワーのダウンサイジングターボらしいパワースペックを備える。

しかも、使用燃料はレギュラーである。経済面でのエクリプス・クロスの長所のひとつだ。

このエンジンの特性を活かすCVTの変速制御も巧みだ。低中速域ではアクセル制御に呼応した早めの変速を行い、加速時の使用回転域も高めだが、速度上昇とともに変速を抑え、巡航ギアで粘らせるような変速特性へ移行する。

また、安定した高速巡航は試せなかったが、速度上昇とともに段階的変速特性が強まる傾向にあり、「CVT嫌い」のドライバーでも嫌な気はしないはずだ。

SUVとして気になる悪路踏破性だが、電子制御4WDシステムならではのスリップ制御で、駆動面のポテンシャルは相当なレベル。気になるのは175mmの最低地上高だが、これは車輪直前のリップ状スポイラーでの数値であり、実質最低地上高はアウトランダーと同じ。

短いリアオーバーハングを考慮すれば踏破性はアウトランダー以上であり、ハードクロカン常用はともかくとして、アウトドアレジャー系SUVではトップレベルである。

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