アルファ・ロメオの新SUV、ステルヴィオに試乗 クアドリフォリオ、サイズ以上の能力
公開 : 2017.12.13 11:40
乗り心地は要検証 内装も敵に及ばず
ステルヴィオQVの乗り心地は、われわれが試乗を行ったアラブ首長国連邦の鏡のような道路ではとても落ち着いていたが、シャシー・エンジニアは乗り心地を犠牲にする硬いアンチロール・バーや強いリバウンド・ダンパーに頼りがちであることを考えると、英国の厳しいB級道路での試乗を待って評価する必要があるだろう。ステルヴィオの乗り心地は姉妹車ジュリアと同様、でこぼこ道でも驚くほど滑らかだとアルファのエンジニアは保証するのだが。
ジュリアQVの場合と同様、アルファの2.9ℓV6ターボはシャープでレスポンスに富み、吹け上がりも鋭い高性能ユニットで、ターボ・エンジンらしからぬ挑発的なサウンドを発する。
一方、オートマティック・ギアの変速も十分に速い。レース・モードではツインクラッチ・ユニットのようにきびきびしているし、低速ではスムースで洗練されている。
ジュリアQVで少しライバルに劣るところはインテリアであるが、残念ながらステルヴィオQVでも同様だ。プラスティック類はさわると硬い感じで、スイッチ類は見た目も触れた感じもプレミアム感がなくごく普通だ。それで全く問題はないのだが。
しかしシート・ポジションは理想的で、オプションのカーボンファイバー・シェルのスポーツ・シートはサイド・サポートも十分である。