AUTOCARが選ぶ、ダメだけど愛してしまう18台のクルマたち 前編
公開 : 2017.12.16 06:10 更新 : 2021.03.05 21:36
デロリアンDMC-12(1981年)
ポテンシャルの低さという点で、デロリアンほどガッカリさせてくれるクルマにもそうそうお目にかかれない。V6ミドシップ、ステンレスボディ、未来的なガルウイング・ドア。どうやっても間違えようのなさそうな要素が揃っているのに、たったひとつの欠陥のせいですべてが台無しになった。
製造クオリティが絶望的に低いのだ。ドアは正確に開閉することを拒み、ハンドリングはあからさまに精彩を欠き、パフォーマンスは平凡そのものだ。事業そのものもたった1年で終わった。人気の源はひとえに、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主役級の活躍をしたことにある。ともかく、クルマとしての実力以上の支持を集め続けるモデルだ。