フォーミュラEは、なぜすごいのか ふたつの魅力 一方で課題も
公開 : 2017.12.16 11:40 更新 : 2021.07.12 18:38
フォーミュラE、いまやもっとも勢いのあるチャンピオンシップといってもいいでしょう。なぜ各メーカーは、こぞって参戦するのでしょう。もちろん課題にも焦点をあてます。
もくじ
ー 1番のサクセス・ストーリー
ー フォーミュラE ふたつの魅力
ー 突きつけられている最大の課題
ー F1並みの権威を手にできる?
ー 番外編 参加メーカーはどう考える?
1番のサクセス・ストーリー
様々な評価はあれども、フォーミュラEは近年のモータースポーツにおける1番のサクセス・ストーリーだと言える。
オール電化のシングル・シーターによる戦いはまだ開幕4シーズン目を迎えたばかりにも関わらず、現在開催されているモータースポーツ・チャンピオンシップの中でもっとも成功を収めている。フォーミュラ1をも超えているのだ。
その裏付けとして、まずはシリーズに押し寄せる自動車メーカーを見てみよう。2016〜2017シーズンはルノー、アウディ、DS、そしてジャガーが関与するワークス・チームがエントリーした。今季はアウディがワークス参戦を表明、BMWはアンドレッティ・オートスポートへのサポートを強化し、来季の2018〜2019シーズンからパワートレインを供給する公式メーカーとして参戦することを発表、メルセデス・ベンツとポルシェも来季から参戦する。ただ、ルノーは2017〜2018シーズンをもって撤退、代わりにアライアンス・パートナーの日産が参戦するようだ。
計7社の大手自動車メーカーが参加を公言していることになり、フェラーリなど他のメーカーも高い関心を示している。ちなみに、フォーミュラ1には4社がパワートレインを供給している。世界ラリー選手権には3社、ル・マンの最上位クラスであるLMP1にはトヨタ1社のみが参戦している。
そこまで積極的になるからには魅力がある。