ランドローバー・シリーズⅠ（1948年）

手頃な価格の、頑丈で高性能なクルマ。そんな元祖ランドローバーは、ローバーの設計者であるモーリス・ウィルクスが、所有するジープに代わるものをと提案したのが始まり。新車のジープは英国では販売されておらず、中古車を探しても多くは傷みが激しい。ならば、自社で似たようなクルマを創ればいい、という発想だ。ウィルクスがジープを農場で使っていたこともあり、ランドローバーもそうした用途を想定して開発された。ローバーの幹部陣は、戦後の乗用車市場が回復するまで、従業員の手が空かなければいいくらいのつもりで承認したようだ。その結果がどうなったかは、歴史が物語っている。

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