SUVのご先祖さま29台 今なお現役も 前編
公開 : 2018.01.28 11:10
GAZ61-73(1940年)
草創期のロシア車は、しばしば既存の設計をもとに造られた。GAZ-M1も例外ではなく、標準モデルはフォードV8-40をベースに、ロシア仕様の強化フレームと4気筒エンジンを採用。GAZがオリジナリティを発揮したのは、4WDと6気筒を搭載し、地上高を引き上げたプロトタイプを製作した時だ。61-40と銘打たれたオープンボディのそれは、シベリアの荒野を行くには理想的なクルマと思われたが、冬季は低体温症のリスクと隣り合わせのクルマでもあった。そこで、GAZはルーフ付きの61-73プロトタイプを製作。ごく少数が、赤軍向けに生産された。